虚数解ということ


「いやいやw絶対にx軸との交点ないからww」
虚数っていう概念があって、実はちょっと無茶すればいけますよ」
「でも先生、これってx軸にあたってないですよね」
「うん、そうだねw」
「ほらw」
ってことになったので試験前なのに時間を割かせてしまった


「問題はね、虚数自体はやってると思うんだけど、この2乗で-1っていう概念どう?」
「知ってる」
「積と回転とか、極座標とかはやったかな?」
「知らない」
「ほむ、じゃぁそうだね、解で出てきたこのiはグラフのどこに書けばいいかな?」
「ムリ」
「だね、正解。そっそ、どこにも書けないのよ」
「じゃぁやっぱり交点じゃないじゃん」
「たしかにwちょっと隠しアイテム的な感じはあるよね」


「じゃぁ、うーん、ちょっとズルするよ」

「三次元?」
「まぁ、そんな感じ」
「とりあえず、iっていう言葉がいまいちしっくりこないし、一旦忘れて」
「うん」
「そして、言うとおり確かにx軸が線だったら正直交わる気配がゼロだから広くしてみた」
「まぁ、ナシではないかな」
「ありがとw」


「そいや!」

「んー・・」
「とりあえず青の点はさ、いつも通りじゃない?」
「x=-2とかそういう?」
「いいね、完璧。じゃぁ赤い点はどう?」
「あー、ずれてる」
「うん、ずれてる。どうしよっか」
「先生のせいじゃんw」
「そだねwごめんw、じゃぁあれだ、旧体制でいこうw」
「どゆこと?」
「難しいから、x=で書いてみよう。ズレは無視w」
「あー、んー、なんか伝わってきたww」
「ばれたwww」



「さっきのことは見なかったことにしてくれ」
「先生wちょっとw」
「線の上っていうより台の上に載ってることにすれば、ちょっと無茶できそうっていうのが分かりました」
「うん、まぁねwそりゃw」
「で、台の上に載ってるとすると、x=0が一点!っていうのはちょっと変な感じがしてきたね」
「あー、前後に動けるし?」
「はい!きた!君きたよ!!今、君きた!そう!それ!もう大丈夫!」
「え?」
「続きに興味が持てたら数学者になれる可能性があるよ。まっちゃいない(間違いない)よ」
「ならないよw」
「いやいやw」


「で、さっきの交点にもどるんだけど」
「うん」
「さっきの赤い点のやり方がアリってことにすれば」
「いやいやw交わってはないw」
「ですよねw」
「うんw」
「そう、今度はグラフを見るよ」
「下に凸?」
「ふっふ、見えているものが全てではないw」
「えぇw」


「正直ここまでくればあとは任せたいんだけど、もうちょっと手助け」
「最後までいかないの?」
「いきませんよw」
「大学生の範囲らしいですよ」
「範囲なんか気にしなくていいよw偉い人にはそれがわからんのですよw」
「先生へんですよw」
「ごめんwもし気になるなら本当に数学が好きになるかもしれないよw」


「ちょっと複雑なんだよね・・・っと」

「さっきの赤い点をいわゆるx=0になるように台の上においてみたよ」
「うーん」
「こっちにも向こうにもあるけどどっちもx=0ね、異論は認めます」
「まぁ、いいんじゃない」
「おkw、そしたら段々みえてこない?ヒントは赤い点と凸のてっぺん」
「うーん、△?」
「惜しい」
「あー、あー?鎖?みたいな?放物線書く?」
「神降臨しますた」
「えー、それはありなの?」
「でももう書きたくて仕方ないでしょ」



「ほらね、奥の方がまったくそれっぽくないw」
「ですねw」
「でも今、完璧に完全なる理解へ向かってるよ」
「ですか?」
「これはまだ多分納得いかないところがあると思うwなんで繋いだとかねw」
「はいw」
「でも今、三点からこうすることが自然だと思った。
実は数学は、そのセンスと、今みたいに交わっていないと信じて根拠を求める姿勢が大切です。
もっと知りたいかもしれません、けどこのへんにしときますw」


「ええ!」
「だって、今回のテストは定積分ですよw面積を求めるときの伝家の宝刀なんですよw
エクスカリバーの切れ味を見るのはFF13よろしく大切なことです」