またね.ということ

「暑いね」
「今日はホントに暑いね」


いつものレストランでお気に入りを食べて
少し時間が余ったので,本を探しにちょっと遠くの本屋へいって
さらにその帰り道.
後輪がパンク気味で周期的にガタンゴトンしている


「しばらく会えないね」
「そうだねぇ,ライブハウスで会うこともなかなかだし」


さっきもそう言ってちょっとうるっとしてたし
地元を離れることとか,やっぱり心配が多いんだ
家のこと,親のこと,それだけじゃないだろう


「でもね,今は今までの人生の中で一番素晴らしい時期な気がするよ,やりたいことに近づいていってる感じがするの」


そのとき「大切にしなさいなw」なんてごまかしてしまったけど
僕は君の口から今が素晴らしいなんて聞けるとは思っていませんでした.
目立たなくなったそれも,デザートでお腹を冷やしてしまう程度の不健康さもひっくるめて本当に良かったと思って,それでやっと出た言葉が
「またね.次会ったときもまたレストランへ」