「チャット」自体に意味があった昔のこと

あ・らトークという,とうの昔に終了したocn発のサービス.
初めてチャットをしたところで,初めてインターネット!したところで,それでもって,"2,3年に1度ぐらいある,顔の見えない他人でも気持ちが通じ合ったと思える瞬間"を初めて体験したところでもある.
簡単な3Dの世界で,今は平然と使われているアバターバイオハザード式で動かすんだけど,もう全力で高いところ上ったりした.侍魂とか先行者の前の時代.あぁなつかしい.


常識だって今と違う.みんなキータイプは遅いし,「nihongo utenai」は日常茶飯事だった.同じマップの人全員に聞かれるし(個室みたいな小さな部屋ワールドもあった,そこに出入りするのはまたネット上で仲良くなったあとだったりで),なにより知らない人と仲良くした.ちなみに()の中身はだいたい爆だった.


何かの縁で,その当時に偶然知り合った人とまだ連絡が取れている.というか偶然取れた.それがきっかけで急に懐かしくなった.自分の@hotmail.comアカウントの最初のメールは,いまはもう誰からかすら思い出せない誕生日おめでとうメールで2001年の日付だ.Flashのグリーディングにつながるアドレス(アニメーションeカード?)なんてとうに役目を終えてるし,そもそもあ・らトーク自体がもうグーグル先生ですら探すのが難しい.


いつからこんなに.
あ・らトークで.メッセンジャーで.オンラインゲームの世界のすみっこで.僕らはログファイルが破損するほどに喋った.それが自分の青春の1ページになっていることがくすぐったいと思う.